演奏家、教育者として、あまりにも輝かしいキャリアを築いたA.Jacobs氏。彼のプロフィールを、数回にわたって紹介していきます。
アーノルド・ジェーコブス
演奏家としての歴史:
1915年6月11日、フィラデルフィア生まれ。カリフォルニアで育つ。音楽一家に囲まれて幼少期を過ごし、トランペット、トロンボーンを経てテューバに取り組む。15歳で奨学金を受け、フィラデルフィア・カーティス・インスティテュトに入学、テューバを専攻する。カーティスを1936年に卒業すると、ファビアン・セヴィツキの下でインディアナポリス交響楽団で二年間演奏。1941年には、レオポルド・ストコフスキ率いる全米ユースオーケストラで全米ツアーを行う。1944年から88年に退職するまでシカゴ交響楽団の団員として活躍する。シカゴ交響楽団での44年間のあいだ、49年にフィラデルフィア響と英国・スコットランドへツアーを実施。60年代前半には、コロラド州、ウェスタン・ステイト・カレッジのミュージックキャンプに属し、62年6月には、プエルトリコで開催されたカザルス・フェスティバルにおいて、初のテューバ奏者として招待される。シカゴ響の団員とともに金管四重奏団を設立。ソリストとしてシカゴ響と共演し、ダニエル・バレンボイム指揮でボーンウィリアムスのテューバコンチェルトを録音。2001年、ジェーコブスの目覚しいキャリアに対し、シカゴ響テューバの座は、クリスティーネ・クェアフェルトにより、アーノルド・ジェーコブス首席テューバという名を冠される。
(ウィキペディア英語版より)
シカゴ響に44年間在籍していたという・・・73歳まで世界の第一級オーケストラで現役として活躍していたとは。ただ驚くばかりです。テューバのソリストとして、D.バレンボイム指揮でボーンウィリアムスのテューバコンチェルトの録音もしていたのですね。演奏家としてのパイオニア精神がうかがえます。
次回は、教育者としての経歴を概説します。